8月も色々ありましたが、少しずつですが中国OEM商品の販売に向けて進んでいます。本記事では、その記録を振り返ります。なお、当然ながら販売実績は依然0のままです。
2021年8月の売り上げ:ー
OEM取り組みを始めて3か月目の今、商品OEMに向けた下準備や、マーケティング手法の研究などに作業時間を割きました。
中国輸入相乗り販売の時と手間のかかり方は半端なく多いですが、色々なパートナーと組んだりマーケティングの勉強したり、まさしく事業をしている感じで面白いですね。
ただ、私は普段は金融の仕事をしているので、まーーーったくこれまでの経験は活かせないですが。
サンプル品の取寄せを実施
1回5万円、恐怖の高額サンプル取寄せ
リサーチの結果、初回は候補となる商品を4種類選定し、OEMのベースとなる商品を扱う工場のクオリティを選定するため、既成の在庫商品をいくつか発注、商品取り寄せの手続きを行いました。
私の場合、まだ本格的に材料や金型を作る段階ではないと判断したため、既存商品のセット化、カタログの作り込み、オリジナルパッケージで対応することにしました。
ここでの対応手法のポイントは、AmazonのUKやUKにある先行商品を参考にすることです。同じサブカテゴリでも全く売れているものが異なっており、日本に売っていないものもたくさんあります。
レビューリサーチで読み込んだ結果、課題を見事に解決している商品が米国には既にあったりするのでそれを参考していました。
なお、当初は日本にパートナーを置いてサンプル品のチェックを行うことも検討しましたが、やはり自分で確認したいとの思いから取り寄せを行うことにしました。
当方が現在住むニューヨークまでには、中国からの送付だと代行会社がkg単価で67元。
ダンボール2箱、送料5万円
正直なんの売り上げも経っていない初心者セラーが払うには厳しい。
しかし、5万円の投資によって、月に1万円でも収益に差が出れば、半年もたたずに回収できます。こうした投資回収の観点から問題ないと判断し、物販に必要な投資として発送を実施。
新型コロナウイルスによる遅延もあり、10日ぐらいかかる見込みです。
代行会社さんに業務プロセスの変更を提案、改善へ
イーウーパスポートさんで米国に発送する際に、ちょっとしたミスがありました。
未着商品を早期に発見
イーウーパスポートさんのプラットフォームでは、事務所に商品が到着すると「事務所到着済」と表示されます。今回候補商品が全て事務所に到着済みとなっているため、自宅への配送を依頼しました。
しかし、発送作業に入ったところ、そのうちの1品が事務所にないことが発覚。再発送依頼の手配となり、発送指示から実際の発送まで3日間ものロスが発生。
イーウーパスポートでは、受領係と顧客担当が異なることで当該事象が発生したとのこと。
しかし、注文から10日以上経過した商品の現物が実際に到着しているか、顧客が発送指示をするまで判明しないというプロセスは流石にどうかと思い、プロセスの改善を依頼。
すぐに専属担当者が必ず視認するプロセスに変更いただき、発送作業のロスを抑制してもらいました。
画像データ授受の円滑に
これ以外にもイースーパスポートさんには、プロが写真を撮影するサービスがありましたが、撮影済みの納品画像はチャットワークに都度アップロードし、受け取る仕組みになっていました。
大量の画像のやり取りをチャット上でやり取りするのは不便なため、中国でも使えるMicrosoftのOneDriveのOneDriveの利用を打診、今ではクラウドドライブ上でデータのやり取りが出来ています。
私と同社のチャットワーク上では、上記のようにGoogleスプレッドシートによる調査結果入力シートと画像データ納品用に新規に取得したドライブのアドレス、アカウント、パスをタスクで表示していつでも使えるようにしています。
イーウーパスポートさんは専属制であり、個別要望にも対応してくれるのが同社の強みですね。
御世話になったタオタロウさんから撤退
今回イーウーパスポートさんに本格的に切り替えたことで、それまでお世話になっていたタオタロウさんには出金を依頼し、利用を停止しました。ありがとうございました。
タオタロウさんを利用した感想は、使いやすいの一言に尽きる。コストの安さ以外にも、以下の点を評価しています。
タオタロウさんの評価ポイント
- 入力が容易な買付プラットフォーム:タオタロウさんの買い付けプラットフォームは、1688のアドレスを入力するだけで単価や最低発注数量などを引っ張ってくるので、買付注文が容易です。
- データのcsvダウンロードができる:私は買付注文をExcelで管理していたため、これらのデータがcsvダウンロードできることで効率的に注文管理が出来ました。
- 改善の動きが早い:事務ミスが結構多かったのですが、改善や補てんの対応は素早かったです。
例えば、OEMの価格調査でタオタロウさんとイーウーパスポートさんに工場の料金調査をお願いし、その時はイーウーパスポートさんの方が価格が安かったことをつぶやきました。
OEMをやるにあたり、@tas_buppan さんや@steave_e さんが勧めていたイーウーパスポートの利用開始。
— かわもこ@物販する金融マン (@kawa_kyu) July 9, 2021
パッケージ工場の提案をタオタロウとイーウーパスポートにお願いしたら、後者の方が確かにレスポンスも早く、単価3分の1と安い😅
その後、なんと1日もたたずにタオタロウさんの社長自ら担当者などに不正がないか調査したいとのことでDMを送って来られました。
こうした動きの速さには、自価格競争力への自信と会社としての信頼性を感じますね。
タオタロウさんが自分に合わなかったポイント
しかし、良いことばかり書いているのに、なぜ切り替えたのか?という疑問もあると思います。それは、自分のOEM手法にタオタロウさんの仕組みが合わなかったことが理由です。
- 専属制担当者でないため、OEMに付随する照会・調査依頼がしづらい
- 詳細検品が従量制
- チャットに対応していない
私はOEMにかかる工場のリサーチや各種照会・条件交渉は、全て代行会社に投げています。物によっては5-10の工場にヒアリングを行うため、月額料金で専属的に担当者が付いていないと厳しいです。
また、OEMの場合、詳細検品は必須と思いますが、タオタロウさんの場合は詳細検品の費用が個数に連動する従量制のため、OEM商品で100個、200個単位で仕入れると検品費用だけでも時間制(1時間いくら)のイーウーパスポートよりも割高になってしまいます。
あと何気に一番厳しかったのが、チャット非対応。細かいニュアンスの連絡にはEメールは厳しく、ちょっとした質問もわざわざプラットフォーム経由で投げる仕組みになっています。
しかし、質問フォームに入れて回答が返ってくるのが数時間から1日後がざらなので、これでは細かい調整には不適でした。
タオタロウさん中国からの買い付けでめちゃくちゃお世話になってすごくいい会社。仕事もちゃんとしてくれてる。
— かわもこ@物販する金融マン (@kawa_kyu) July 9, 2021
ただ、コミュニケーションがメールのみなのが惜しい😔チャット導入してくれないだろうか
サンプル品売却のためにebayとMercari USの売買を開始
中国からの商品の取り寄せ費用を少しでも浮かしたいため、急ぎ利用法を勉強しebayとMercariの利用を開始しました。
Mercariは日本で有名なあのメルカリの米国版です。まだユーザー数はebayなどと比べれば雲泥の差ですが、女性ユーザーを中心に結構勢いよく伸びています。
日本と違いホームページのテイストもアメリカっぽい笑
今回イーウーパスポートさんと別に以前使用していたタオタロウさんでも過去に試験的に送ったものがあったので、それを売りに出しています。
いらない商品の現金化ということが第一目的ですが、将来的に欧米に輸出することも見込み米国のプラットフォームに慣れるという目的もあります。
ちなみに、今はカタログが適当なため、まったく売れる気配はありません
物販手法の研究
1カタログ構成の研究・素材集めを外注さんに依頼
今まで相乗りでしか販売したことがなかったため、カタログ構成の研究を始めました。
この部分は先行セラーの教材でもある程度理想像が語られていましたが、自身でも売れている多数のカタログを見る必要があると思い、当初は自分で色々とポチポチ検索していました。
しかし、無駄が多いため早々に外注さんに素材集めを依頼しました。
今回外注さんにお願いしたカタログチサーチの流れ
まずは仕組化のため、自身が参考としたいカタログ探し作業の流れを要素分解。以下の条件に該当するカタログを抽出してもらっています。
- サブカテゴリベースで売れ筋ランキング100位以内(顧客評価が高い)
- セラーがAmazon以外で中国企業ではない(OEMセラー抽出)
- 自分が聞いたことがない無名ブランド(OEMセラー抽出)
- カタログに画像を7枚使用している(カタログに対する手の込み度合)
- 楽天のようにカタログ画像がおしゃれ、文字で多数アピール(カタログに対する手の込み度合)
あまりに多数の条件を入れると、外注さんが混乱するため、最後はふわっとした条件で探してもらいました。なお、2-4を確認・効率化するために、外注さんにはSellerSpriteのChromeアドインを入れてもらいました。
勿論アドインのインストールから使い方、アウトプットの入力までそれなりに時間を要するため、マニュアル化は必須。募集時にもマニュアルを公開して募集しています。
結果的にこの試みは上手くいきました。今回募集したシュフティは、私の印象ではワーカーの差が激しいですが、まじめにコツコツとやる系の作業は結構得意な人が多いです。
外注さんの管理手法
何人かに発注し、二人はドタキャン。別の一人がそのタイプのまじめな人でした。期限に対してかなり前倒しで納品し、得られたAmazonのカタログの内容も、相応に良いものが出てきています。
なお、条件の指定、アウトプットの検証含め、敢えて緩めの対応にしています。その理由は、極力手ごろな単価で対応してもらえるようにすること、また、今は継続してもらうことに重点を置き、辞められるのを防ぐためです。
アウトプットの管理は、色々試しましたが、Googleスプレッドシートが良いです。納品用シートのアドレスをワーカーに共有し、作業内容をシートに入れてもらうだけです。
質問や作業中のエラーなどは必ず生じます。Googleスプレッドシートならその場でシートを見に行けば良いので、作業が効率的に進んでいます。
ある程度カタログベンチマーク溜まれば、次にデザイナー探しに移る予定です。
シュフティでカタログリサーチを依頼した外注さん。モチベーション高く、働いてくれている。
— かわもこ@物販する金融マン (@kawa_kyu) August 27, 2021
①作業・アウトプットの具体的な用途や意義を説明する
②作業の過程や工夫、努力をしっかり褒める
③名前を呼びながら、あなたが頼りであると伝える
こうした気持ちよく動いてもらう基本は大事にしたい。 pic.twitter.com/ER99kwiBhH
品質アピールのための第三者検証機関探し
外注さんから納品いただくカタログをみると、手の込んだカタログでは、サブ画像1-2において権威性や品質評価機関による品質証明レポートの画像を挿入しているケースをよく見かけます。
こうした試験については、それ以外の商品、また中国セラーによるカタログではほとんど見かけないので、明確な差別化になると思い実証を行っている機関にヒアリング調査をしました。
案外重要なことだと思うのですが、私の検索する限りこの品質試験関連の情報を出しているセラーがあまりいないので自分でやりました。
いいなと思うAmazonのカタログ、サブ画像に耐久性や抗菌性などに第三者機関の認証が入っているパターンがよくある。
— かわもこ@物販する金融マン (@kawa_kyu) August 24, 2021
代行会社に聞いたらやっている他の顧客は殆どいないとのこと。
探してみたら、試験の種類によるけど結構安いものもある。よしやろう😄
品質試験の対象
検索をかけると、品質検証機関は国内に無数にあり、その中から以下に該当する3機関にヒアリングを行いました。
- 海外拠点で試験対応を行っており、中国に事務所を構えている(コスト削減)
- 中国内で希望する試験が実施できる(コスト削減)
- 試験レポートを日本語で発行可能(カタログに画像をそのまま使用できる)
- 支払いは日本円で対応できる(支払効率化)
試験は中国国内で対応することで、試験材料の送付コストを削減するため、中国国内にある試験機関、かつ細かいやり取りが必要となるため、日系のものを探しました。
アジア圏や中国で様々な日本企業が商売していることもあり、日本の大手の試験機関は中国に事務所や研究所を設けているケースは少なくありません。
その日系の中国国内の研究所で代行会社から直送で試験対応すれば、試験材料の送付コストが安くつくことに加え、日本語ベースで試験結果レポートを得ることができます。また、日本円で試験料金が支払えることも何気に便利です。
ちなみに、ここで参考に聞いた試験内容は、引張試験と重金属溶出試験。
引張試験とは、対象試験物を引っ張りその耐久度を測るもの、溶出試験は対象物から何らかの物質が含まれているか確認する試験です。
引張試験 出典:https://jtla.co.jp/service/test_service/tension/
溶出試験 出典:https://www-cycle.nies.go.jp/magazine/kisokouza/201506.html
品質試験の相場観
肝心の費用感は以下の通り。
- 引張試験:1回2000円~1万円
- 重金属溶出試験:1万円~3万円(対象物1つにつき、例:鉛・カドミウムなど)
いずれも、試験・報告書作成込みです。
これで第三者機関による品質の検証結果を得られるのであれば、自分的には結構安いと思いました。普通に耐久性があるものは好まれますし、身体に接触する商品は変な物質が入っていないことが証明されている方が消費者は安心感を抱くと思います。
Made in Chinaについては、未だ品質に疑いを持つ日本人カスタマーも多いので、後発の自分にはこういう対応も必要と考えています。
物販本格化に向けた準備
物販用独自ドメインの取得
先行物販セラーにとっては当たり前のことですが、私はまだ個人事業の身で、色々な照会はGmailでやっていました。しかし、フリーメールでは真剣さが伝わらないと思い、独自ドメインを取得し、メールアドレスも専用のものを確保しました。
ちなみに、費用については年間2,000円もしないので、安いものです。ただ、レンタルサーバー込みだと1万くらいするかもしれませんが、、、。
物販OEMで色んな所に照会をする際、Gmailだとイマイチなので、ロゴ用に考えた社名で独自ドメインを取得😆
— かわもこ@物販する金融マン (@kawa_kyu) August 24, 2021
問い合わせフォームで自分を名乗る際、人生で初めて本業と異なる社名で自己紹介し、問い合わせをしている。
悪くない👍5年後ぐらいにはこの社名が本業になるぐらいにしたいね
フリーメールで仕事をすることは個人的に悪いと思わないですが、やはりフリーメールだと信用に欠けると思う人がいる点は否めません。
当方の独自ドメイン取得の流れ
自分は元々ブログアフィリエイトをやっていたため、レンタルサーバーを継続的に契約しています。更新を5年近くしていないのですが、未だに月に2,000円くらい報酬が入ってきます。
色々な方法がありますが、当方の場合は上記のレンタルサーバーを利用して独自ドメインのメールアドレスを取得しています。
取得は非常に簡単で、以下の流れで取得できます。ドメイン取得・サーバー業者はどこでも良いですが、当方の組み合わせは以下の通り。
- ムームードメインで欲しいドメインを取得
- エックスサーバーでサーバーを契約(既に保有している場合は不要)
- 独自ドメインを使えるように設定(ここがわかりやすいです)
- メールアドレス取得(ここに書いてあります)
- Gmailで利用できるように設定(ここに書いてあります)
昔やっていたアフィリエイトの経験が活用できました。
書くことによる事業モチベーションの維持と自律
振り返りを書くことによる行動の反省と次へのモチベーション維持
普段の金融マンの仕事も立て込む中で、どれだけブログやTwitterをやっていくか考えました。結論としては、こうした文章のアウトプットもしっかりやっていくということです。
その理由として、ブログやTwitterで自分の行動を振り返ることができ、できた行動・できなかった行動が可視化され、次回の改善行動につながっていくからです。
また、常にこうした振り返りを公の場に晒すという課題を課すことにより、何かしなければ何も書くことがないというプレッシャーを自分に与えることができます。
Twitterで何か物販についてつぶやいたり、目標や行動の振り返りをブログに書いたりしていると、書くために「何かしないと」という意識で行動が促される。
— かわもこ@物販する金融マン (@kawa_kyu) August 30, 2021
目標を公言したり、行動の振り返りする重要性についてはよく自己啓発本で言及されるけど、こういうことかと今更気づく🤥
自分の課題解決方法や行動記録のシェアが自分に返ってくる
もう一つの理由には、こうした自分の行動記録や解決方法のシェアが最終的に自分に返ってくるという点も大きいです。
自分は物販を始めたばかりで、どちらかというとTwitterでも情報をGiveしてもらう立場です。しかし、成功したセラーの発信する情報は、時に初心者にとってあまりにも距離が遠く、実際今の自分にとってすぐに役に立たないものも少なくないです。
では、今の自分にとって必要なものは何なのか?自問したとき、それは自分と同じぐらいの立場で進めているがどうやってそれを切り抜けているかの実践記録でした。
自分はこの物販ブログやTwitterを始めてまだ浅いですが、一番ブログ記事のアクセスやTwitterのエンゲージメントが高いものは、課題の解決記録記事や上のツイートのような実践記録です。
まさしく、自分と同じように悩んでいる人が関心を持ってくれている証拠ですね。
そして、こうしたアウトプットによるもう1つのメリットとは、自分のアウトプットに関心を持ってくれた同じ立場のセラーのつぶやきや、彼らがフォローしている先行セラーの情報のシェアが自分にも入ってくるようになることです。
更に、Twitterを通じて知り合ったゆるーい仲間と切磋琢磨することもモチベーション維持につながります。
こうした繰り返しが自分のセラーとしての販売力を高めることになると考えています。
次月の行動目標
今月より次月の目標を書き出すことで、自分の行動を律するようにしたいと思います。次月は、最低限以下を目指します。主にデザイン系がメインです。
- 商品開発工場の決定とロゴ入れ発注
- オリジナルパッケージサイズの確定、デザインの発注
- カタログ使用画像のデザイン発注
実現出来たらしっかり次の記事で記録をシェアしていきます!
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